収穫するのを忘れていると、黄色い菜の花が咲きだします。すると、葉や茎は固くなり毎日必死に蕾の内に採っていかないと、あっという間に食べる時期を失ってしまいます。今朝もそんな感じでした。
小松菜の柔らかい先っぽの花の部分を摘み取って、「さて何にしようか?」
贅沢な話ですが、まだ色々な野菜があるので花が咲いた小松菜にはそんなに魅力を感じません。花が咲いた小松菜はいつも引っこ抜いて捨てていました。
でも、蕾や花も美味しいよって言っていた友達を思い出し、目玉焼きと一緒にフライパンで焼いてみると、意外と柔らかく美味しいのに気づきました。味付けはシンプルに塩のみ。
今朝のメニューは半熟の目玉焼きと菜の花、そしてチーズトーストと珈琲だけ。
シンプルでこれも十分に美味しかったです。
で、まだたくさん残っていたので、さっと茹でた菜の花は夕食のおかずの一部になりました。
左が私用の「菜の花のお浸し」、右が母用で「菜の花の味噌和え」
どちらもチャチャっと和えればすぐ出来ちゃう得意の簡単メニューです。
きっと明日も採れるから「ゴマ和え」にでもしましょう。
学生時代、大阪から帰省する車窓から「どこの農家でも、春になると畑に菜の花をいっぱい植えているんだ。」っと思っていました。子ども時代、菜の花は「ナタネ油」にする為に作っていたことを知っていたからです。
家に帰って「お母さんは毎年いっぱい菜の花を作っているけど、ナタネ油にはしないン?」と言うと、「嫌味なこと言うなぁ。」って怒ったように言う。
私「ん??」。
続けて母は「忙しいんやから仕方ないやろ。」って。
私「ん?ん?」
(陽だまりのラッパ水仙)
私は田舎育ちなのに学生になるまで気が付きませんでした。アブラナ科の花は全部菜の花になることを。
片づけずほっておくとコマツナ、キャベツ、ハクサイ、ミズナがぐんぐん伸びていつか黄色の菜の花になることに。
キャベツなんてガッチリ固い塊から、ある日真ん中がパカンと割れて菜の花が飛び出します。「コンニチワ(✿✪‿✪。)♡」って(笑)。
ですから母は、”せっかく作った畑の作物を食べず無駄なことをしている”と私に言われたと思ったようです。
そう言えば昔、時々祖父が母にそんな嫌みを言っていたことを思い出しました。
オジイチャンはいっつも厳しい人だったからなぁ~。
さて、明日は「菜花」も摘み取ってみようか。