朝から小雨が降り肌寒い日、今日が「お彼岸さん」ってうっかり忘れかけていました。
妹夫婦が”おはぎ”を持ってお墓参りに来た時「えぇ~!?」と思い出したくらいで全くお恥ずかしい限り。いえ、私の中では彼岸は9月の23日か24日って勝手に思い込んでいただけです、ハイ。
曼殊沙華とも言いますが、私たちは子どもの頃から「彼岸花」と呼んでいました。
普段気づかない草むらの中から突如ニョキっと茎が出て、お彼岸さんになると忘れず一斉に真っ赤な花をつける「彼岸花」。本当に不思議な花です。
「ワタシはここに居たんだよ」と誰かに伝えるように。
花が真っ赤で毒々しいから「毒があるよ。」と子どもの頃お友だちに教えられ、おとなになるまで厄介な花だと思っていました。毒があると言われてもかぶれもしないし、彼岸花のネックレスは友だち皆で楽しんで作ったものです。
彼岸花の球根が、大昔から何度も襲った飢饉の為の代用食だったと聞いたのは、おとなになってからでした。アクが強くて実際そのまま食べることはできませんが、何日も水などでさらして食したと聞きました。「水にさらす」ということはある意味毒性があったのでしょう。方法は判りませんが、実際その語って下さったおばあさんも食べたことがあったそうです。もう2,30年も昔の話です。味は?どうだったのでしょうね。私としては一番気になるところです。
それで少し納得したことがあります。それは彼岸花が里山に多く自生し、人里離れた山奥では見かけないこと。飢饉が起こった時の非常食として、どんな痩せた土地でも育つ彼岸花を田んぼの脇(土手)に植えたこと。昔の人の知恵って素晴らしいと思いました。
※ 後で調べると興味深いことが書いてありました。彼岸花の毒性(リコリン)がネズミやモグラの撃退になるって話。俄然興味が湧いてきました。これはもう少し調べてみましょう。だって私の畑、モグラ被害が半端じゃないから、、、、。