毎年、裏庭の隅っこでひっそりと咲いているエビネ。
数十年前にエビネブームが起こり、我が家の山にも採集する人が入り荒らされたので、祖父が怒って全部採って来たと言っていましたが、それでも数本しか残っていませんでした。(裏庭のエビネは増やしたモノです。)でもそのことを子ども心に残念に思ったのを覚えています。
竹藪の奥をどんどん行くと(一人では絶対コワくて行けなかった所ですが)苔の生えた大きな岩がそびえ、その下はいつも湧水が流れじめじめした場所にエビネは生えていました。黄色のエビネが多かったように思います。
でも、大木が生い茂り日陰になったある一角に、苔の間から茶色のエビネが群生していました。その光景がちょっと神秘的で子どもの私にも特別な場所のように思えてなりませんでした。竹藪について行くと決まって曾祖母にそこに連れて行って欲しとねだってました。
(エビネの咲く時期)
気づくのが遅くエビネの花のピークをいつも見逃しています。今年も気づいたときには、すでに一番美しい花の時を見過ごしてしまっていました。これで3年連続だ。
昔のように、エビネが育った自然の環境(薄暗くて苔の生えた湿地帯、空気もピンと張りつめたような空間)でエビネをもう一度観たいなぁ。
(トウオガタマ)
ご存じの方も多いでしょうがとってもいい香りがしますね。図鑑にはバナナの香りと出ていましたが、私は高級なゴールデンデリシャスの香りに近いと思っています。しかも朝より夕方の方が良いにおいがしています。
関東では珍しくないそうですが、私の地方ではあまり見かけません。園芸店で見つけた時は即購入しましたよ、当然でしょう。
でも、その後どんなに探しても見つけることはできませんでした。今も、、、。
最後は、
毎年白い小さな花をいっぱい咲かせる「ヒメウツギ」。
今年も見事に咲き乱れてます。これはこれで美しいのですが、私は葉と蕾がちらほら咲きかける時も大好きです。
写真は二日前ですが、今日は満開状態でした。三日後には一斉に散ってしまうのでしょうか。この木も7年前に8~10cm程度の枝を挿し木したものです。とにかく丈夫で育ちやすい私向きの花木です。