友達に誘われて初めて「ワンコインコンサート」に行きました。
ワンコイン、500円コンサートなのですが演奏者が誰かもよく調べず、ただバイオリンコンサートだという程度の知識で行きました。
それが、演奏が始まったとたん私の全神経が舞台に集中し、たった1時間のコンサートでしたがあっという間に終わってしまいました。500円でこんな素晴らしいコンサートが聴けるなんてラッキー。
ですからその場でCDを購入しましたよ、当然でしょう。
さっそく帰りの車の中で聴いていましたが、購入して正解!
奏者はヴァイオリンにストの内山優子さん(右)。
ピアノは鷲宮美幸さん(左)。お二人ともとても美しい方です。
音楽評論家でもないしクラッシック愛好者でもないし、なかなか気の効いたコメントはできませんが、とにかく体中の細胞がどんな音も聞き逃すまいと緊張しているのがわかりました。1曲終わるたびに緊張が解けて「フゥー」。
本当に素敵なお二人のコンサートに出会えて嬉しかったのです。
どれも聴いたことのある曲だったので特にそう思いました。
終わりの方に、シューベルトのアヴェ・マリアの演奏がありました。
5年前の3・11の話に触れてから演奏が始まりました。
ヴァイオリンが優しい深い音色で静かに私たちに語り掛けるように流れると、会場はシーンと静まり返り気づかぬうちに目に涙があふれて。
5年前の
3.11の当日は本当に何も知らず、のほほんとして家に帰って来ると母が”あんた、大変なことが起こっとる。すぐテレビつけな!”
テレビには今まで見たこともない信じられない光景が映し出され、私はただただ茫然と見入っているだけでした。気が付くと涙が後から後から流れ落ち、我に返るまで1時間以上もそんな状態でした。この映像を見た誰もが同じ思いだったと想像します。
今はただ犠牲になられた方の、ご冥福をお祈りするばかりです。(合掌)